冬と春の間で 季節は 行ったり来たり

今日は 朝から ポカポカと 春の陽気になりました

 

工房では 夫が 早朝から 夜更けまで 懸命の削り作業が続いています

宜しかったら ちょっと 覗いてみてください

 

いつも よく落ちないな~と思って 夫の削り作業を見てしまいます

酒杯は 高台が小さく 器の直径も小さい作品なので

このように 細くて 狭くて 高さのある 削りの台を自分で作って

削りの作業に取り組んでいます

 

 

左のものが ろくろで作ったばかりの形です

乾燥が進んで わたしの唯一の作業 中の水拭きがすんだ状態です

 

 

右側が 削りが済んだ後の姿かたちになります

すっきり スマートに仕上がっています

 

先ず 酒杯をひっくり返して 高台を上にして 削り台にのせます

自分で作った 直径を測る道具で 高台の大きさを決めます

 

これから いよいよ 削りの始まりです

底の見えないところまで きれいに 丁寧に 仕上げられていきます

高台は 作品の土台になるところで 大切な作業です

わずかに丸みを帯びた深さをだしています

分厚い底から このように 繊細で 美しい 高台が 生まれます

この後 私の水拭きがありますが

この高台の部分を拭くときに ほんの少し 角度を付けていて

細やかな作業で 丁寧に作っているので

あらためて きれいだな~と 思いながら作業をしています

 

 

高台の足元は 出来るだけ すっきりと 上部とのバランスを考えながら

狭い箇所に カナを入れて 削りが進められます

 

側面も 均等になるように 丁寧に薄い削りを重ねていきます

時々 指で厚みを確認しながら 何回も 削りの作業は繰り返されます

 

 

やさしい口当たりで スッと お酒を楽しんで頂けるように

口の周りも ぎりぎりまで 薄く 繊細な 削りを心掛けて 丁寧に仕上げていきます

ひとつ ひとつの 作業を

丁寧に 心を込めて 作っています

どなたかの 幸せな 酔いの一滴になりますように・・・