窯業試験場の思い出

August 9, 2018

 

夫は 高校の窯業科で学んだあと 更に

 

県の窯業試験場に 2年ほど通い ろくろの指導を受け 焼き物の基礎を学んでいる

 

先日 その頃の同期の さんから

 

福岡での展示会の案内が届いた

 

 

夫は 人と会うのを すすんで好むタイプではないけれど

 

関東に住むさんとは 滅多に会う機会もなく

 

葉書が届いたその日から 「会いに行きたい」と 楽しみしていた

 

 

「若い頃 皆と一緒に 学んだ 窯業試験場時代の思い出は

 

忘れられない! あの頃の体験がなかったら 

 

いままで 焼き物を続けていただろうか・・・」と とても大切に思っている

 

 

早速 連絡をとって 都合のつく数人で 会う約束をしているようだった

 

 

車で行くというので 私も 久しぶりに 買い物もあり 一緒に出かけた

 

もちろん 昔懐かしい友人たちと会うのに 積もる話もあろうと

 

私は 同席を遠慮した

 

 

久しぶりに 娘と合流し 買い求めたいものもあって

 

大きな文具店に入り 広い店内に並んだ 

 

色とりどりの 便せんや はがきに 目移りしていた

 

その時 ピロロ~ン と 携帯が鳴り 

 

今夜の夫のメンバーの紅一点 さんからの電話だった

 

「あなた福岡にきてるんだって・・・ 今どこ?」

 

ウソがつけない夫は 私が来ていることを話したらしい・・・

 

「そこね このお店に近いから これからいらっしゃいよ」と さん

 

最近は 夫より 私の携帯に掛けてくることが多くなった 元気なお姉さんだ

 

 

「でも 私は部外者だし 邪魔になるだけよ・・」と 断ったものの

 

さん 「そんなことないって! あのね男ばっかりで 場が持たないのよ・・

 

いい・・絶対来てよ 娘さんと一緒においで もう 予約しておいたから・・」

 

 

 

娘に連れられ 指定されたお店に入っていくと

 

みんなが 笑顔で迎えてくれて すぐに 溶け込むことが出来た

 

「窯業試験場は 偶然というか ひょんなきっかけで 行くことになり

 

よそ者の僕を みんなが優しく受け入れてくれて 楽しかったんだよ」 と さん

 

その頃出会った女性と 結婚し ご夫婦で 作陶を続けている

 

 

今度は さんが 静かに語り始めた

 

「私も色々あってね あの時の思い出がなかったら この辛い人生

 

ひとりで乗り越えられなかったと思う」

 

幼いお子さんを二人抱え 頑張って生きてこられた さんの言葉は

 

深く しみじみと伝わった

 

 

みんなが うんうん と うなずいている

 

共通の思いなのだ

 

 

 

2年という短い期間なのに それぞれの人生を支えるまでの 

 

貴重な思い出 どんなものだったのだろう

 

数百人の卒業生がいる中で 陶芸を仕事として続けているのは

 

ほんの一握りらしい

 

その中の数人が 今目の前にいる 焼き物にとりつかれた人たち なのだ

 

あらためて おもしろい人たちだと みつめる

 

 

 

そろそろ 宴もたけなわになった頃

 

「皆さんに お尋ねしたいんですけど わが夫は 期日の逆算が出来ないのよ

 

納入の期日をさかのぼって 本がま 素焼き つくり・・・ 

 

ひとつ わが夫に よく言って聞かせてくれませんか・・」と 頼むと

 

「エッ! そんなの考えたことない」 一同に 私をみる

 

「じゃ 期日はどうするんですか?」

 

「考えない そんなこと考えて 作れない 出来た時が 期日

 

それ考えるの 奥さんの仕事よ」と 涼しい顔をして サラっと みながいう

 

 

 

みなさん 同じ穴のむじな でした!

 

ふふふ・・・でも お会いできて 良かった!

 

素敵な時間でした!

 

 

 

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